GPSの届きにくい屋内をスマホカメラで案内 三井不動産とAshirase、「IndoorFlow」を日本橋に導入

三井不動産とAshiraseは10月1日、東京メトロ三越前駅の地下道と地下道に直結する商業施設で屋内ナビゲーションサービス「IndoorFlow」の一般利用を開始した。スマートフォンのカメラとVPS(Visual Positioning System)でGPSが届きにくい屋内の現在地を特定し、利用者に合わせて経路を案内。日本橋の回遊性を高め、「行きたくなる街」の実現を目指すという。

「行きたくなる街」へ 日本橋から東京駅方面の展開も視野

三井不動産 日本橋街づくり推進部 グループ長の菊永義人氏

三井不動産 日本橋街づくり推進部 グループ長 菊永義人氏

三井不動産 日本橋街づくり推進部 グループ長の菊永義人氏は、日本橋エリアの街づくりを担う立場から、IndoorFlowを導入した背景を説明した。

同社は、官・民・地元が一体となった「日本橋再生計画」を2004年のCOREDO日本橋の開業を皮切りに、20年以上にわたり日本橋の再生を進めてきた。菊永氏によれば、現在は首都高速道路の地下化の予定に合わせて日本橋川沿いで再開発が計画されており、街の回遊性が大きく変わろうとしているという。

三井不動産が目指すのは、「行きたくなる街」。菊永氏は、「建物や道路などのハードを整備するだけでなく、訪れた人が快適に街を巡れる環境をつくることも重要だ」と述べた。

駅や商業施設、オフィスが集まる日本橋では、初めて訪れた人にとって現在地や目的地までの経路が分かりにくく、複数の建物をまたぐ移動ではその傾向が強い。さらに、視覚障がい者や車いす利用者、訪日外国人など必要とする案内は利用者によって異なる。

「行きたくなる街」を実現するためには移動のしやすさも重要だ

こうした人々が街を快適に巡れる環境を整え、「行きたくなる街」を実現するための施策の1つとして、IndoorFlowを導入したという。

2027年秋には東京ミッドタウン日本橋が開業予定で、複数の施設を使ったカンファレンスの開催や、国際的なMICE(国際会議や展示会などのビジネスイベント)の誘致を見据える。菊永氏は「IndoorFlowで人々の移動をうまくサポートしていくことを期待している」と語った。

今後は、東京駅から日本橋までを地下でつながる計画もあり、ビル内への展開は三井不動産が担い、東京駅側はAshiraseと共同で広げる考えだ。

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