ジュニパーネットワークスは2014年11月14日、動画サービスなどを提供するDMM.comのネットワーク基盤に、同社の「QFabric」や「バーチャルシャーシ」をはじめとするファブリック製品群が採用されたと発表した。DMM.comのシステム開発・運営およびネットワーク基盤を担当するDMM.comラボが採用した。
DMM.comラボが導入したのは、中規模データセンター向けのQFabricシステムである「QFX3000-M」や、エッジファブリックとなるイーサネットスイッチの「EX4200/EX4550」など。EX4200/EX4550もバーチャルシャーシ技術を利用し、複数のスイッチをまとめて1台の仮想スイッチとして扱っている。
DMM.comのネットワーク構成イメージ |
DMM.comラボのリサーチ・アドミニストレータである村田篤紀氏は、「複数のQFXスイッチを統合して仮想的に1台のスイッチとして管理する構成で、主要なサービスをワンホップで接続し、広帯域・低遅延でサーバ間通信できる環境を構築できた。論理的なネットワーク構成がシンプルになり、性能面でも管理面でも格段に使いやすいインフラに生まれ変わった」と説明している。
また、同 ネットワークエンジニアの山田篤秀氏は、「以前は通信セグメントを1つ追加するためにも、いくつもの機器の設定を変更しなければならず時間がかかっていた。今は新しい仮想サーバを作成してネットワークの設定を終えてアプリケーション側のエンジニアに渡すまで、10分以内に終えることを目標にしている」とコメントしている。