今年のワイヤレスジャパンでの注目の1つはスマートフォンだが、NTTドコモブースでユニークなAndroid向けアプリが展示されている。本日7月14日にAndroidマーケットでリリースされたばかりという「BLOCCO」だ。これはドコモとGClueが共同開発したもので、複数のアプリを組み合わせて、まるで1つのアプリのように動かすことができる。
例えば、あるイベントをきっかけに自動的にTwitterでつぶやくことも。写真ではGPSで位置情報を自動取得し、現在地が国際展示場正門であることを自動認識、「国際展示場正門なう」と自動でつぶやいている |
例えば、BLOCCOを利用すると、こんなことが可能になる。飲み会や商談などのアポイントメールが届くと、自動で乗換案内アプリが起動。メールの内容から場所や時間を読み取り、自動で行き方を検索してくれるといった具合だ。メールと乗換案内という2つのアプリを連携させたわけである。BLOCCOを使えば、プログラミングなどの知識がない一般ユーザーでも簡単に、このような複数アプリの連携を自分の好きなように設定できる。
BLOCCOではアクションのきっかけとなるアプリをEventアプリ、実際のアクションを行うアプリをActionアプリと呼ぶが、現在それぞれ十数個の対応アプリがあるという。説明員によれば、開発環境が整備されているため、開発者は「数時間あれば、既存のアプリをBLOCCOに対応させられる」とのことだ。
Event(きっかけ)とAction(自動的に何をするか)を登録することで、複数アプリの連携が可能になるAndroid対応アプリBLOCCO。右は乗り換え案内の詳細設定画面で、例えばGmailの文章から駅名や時間を自動抽出することもできる |
ブースではこのほか、Xperiaに電話がかかってくると、自動的にテレビの音量がオフになるデモも披露。これは着信があるとBluetoothを介して、Xperiaと家電操作用のデバイスが通信。その家電操作用デバイスが赤外線通信により、テレビをミュート(無音)にするという仕組みだ。デモで使用したような家電操作用のデバイスがまだ商品化されていないため、あくまで「未来像」という形での展示だったが、技術的には今でも何の問題もなく実現できるという。「従来の家電連携ソリューションよりも、手軽に家電連携が可能」(説明員)とのことで、ドコモでは対応デバイスを開発してくれる開発者を募集しているそうだ。なお、BLOCCOはドコモ以外のAndroid端末でももちろん利用できる。
着信したら、テレビが消音されるデモ。写真左下の黒いデバイスがAndroidとテレビなど家電との仲介役を果たすデバイス |