KDDIの第1四半期決算は増収増益――2期連続2ケタ成長に向けて順調に進捗

KDDIは2014年7月30日、2015年3月期第1四半期決算を発表した。営業収益は、前年同期比1.8%増の1兆206億円、営業利益は同9%増の1948億円と増収増益だった。年間計画に占める進捗率はそれぞれ22%、27%となっている。田中孝司社長は「連結営業利益の2期連続2ケタ成長に向けて、順調な進捗」と語った。

KDDIの田中孝司社長

営業利益については、モバイル通信料収入が前年同期比6.0 %増の4291億円と大幅に増加したことが貢献した。

モバイル通信料収入の大幅な増収が営業利益に貢献

また、解約率は2013年度第4四半期の1.18%から、今期はキャッシュバックが一段落したことなどから、過去最低水準の0.54%に回復。au契約数も前年同期比5.4%増の3450万となっている。田中社長によると「競争環境はあまり変化していないが、流動数は減少しつつある」という。

音声とデータを合わせたau通信ARPUは前年同期比1.7%増の4220円。通期での増加を目標に掲げているが、「着実に反転している」(田中社長)と手応えを感じている。

「auスマートパス」や「au WALLET」などの収入の指標である付加価値売上は前年同期比20%増の295億円と、前期の増収幅(11%)から大きく拡大した。付加価値ARPUは300円だが、スマートフォンユーザーは470円、auスマートパスユーザーに限ると690円というように、auスマートパスの会員数の増加が底上げに寄与している。

一方、au WALLETも開始以来好調で、300万契約に到達するまでの日数が41日と「au史上最速」を記録したという。

KDDIでは、「auスマートバリュー」や新料金プラン「カケホとデジラ」で契約者数(ID)を増やしながら、オンラインのau スマートパスとオフラインのau WALLETで契約者1人あたりの売上(ARPU)の拡大を目指す取り組みを強化していくという。

「ID×ARPU」の拡大を目指す

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