NTTドコモビジネスがAIエージェント活用の映像解析プラットフォーム 店舗の売上改善策を提案

NTTドコモビジネスが、映像AIプラットフォーム「docomo business SIGN VPaaS」を提供開始した。旧型カメラでもAIによる映像解析が可能になるほか、セキュリティ機能を備えたIoT向けネットワークサービス「docomo business SIGN」と連携し、カメラへの不正アクセスを監視・検知できる。今年9月には、自然言語による対話を通じて映像データを解析できる「AIエージェント型UI」の提供も予定している。

NTTドコモビジネスは2026年6月11日に記者説明会を開催し、映像AIプラットフォーム「docomo business SIGN VPaaS」を提供開始したと発表した。

docomo business SIGN VPaaSは、ベンダーの異なる複数のカメラ等から取得したデータを統合・蓄積し、横断的な検索やAI分析を行えるプラットフォーム。セキュリティ機能を備えたIoT向けネットワークサービス「docomo business SIGN」と連携させることにより、セキュアに映像データを分析・活用できるという。

docomo business SIGNのサービス概要

執行役員 プラットフォームサービス本部 5G&IoTサービス部⾧の小嶺一雄氏によると、国内では約800万台のカメラが稼働しているものの、その約80%がネットワークに接続されておらず、「データ活用が十分に進んでいない状況」だ。docomo business SIGN VPaaSの提供を通じ、こうした課題を解決していきたいとした。

NTTドコモビジネス 執行役員 プラットフォームサービス本部 5G&IoTサービス部⾧ 小嶺一雄氏

通信利用料を最大1/20に抑制

小嶺氏によれば、同サービスの強みは既存のカメラを活用できる点にある。「10年以上前に導入された古いカメラは、AIとの連携に対応していないものも少なくない。そこで、カメラゲートウェイを介することで、カメラを最新機種へリプレースすることなく、映像データの分析・活用が可能になる」

現時点では、エッジマトリックスやアムニモのカメラゲートウェイに対応。将来的には、各種センサーやウェアラブル端末、ロボット、ドローン等からのデータ取得も視野に入れる。

ゲートウェイを介することで、既存カメラの活用が可能

セキュリティ機能も特徴の1つだ。カメラの映像データをクラウドへ送信する際、前述したdocomo business SIGNを利用することで、カメラへの不正アクセスや異常な通信を監視・検知し、必要に応じて通信を遮断できる。

また、すべての映像データをクラウドに伝送するのではなく、人や車両の動き、物品の搬出入といった変化が発生したシーンを検知したうえで、分析に必要なデータを中心にクラウドへ送信する。これにより、「従来比で最大1/20までネットワーク利用料を削減できることを確認している」(小嶺氏)。

なお、蓄積したデータには自動でタグ付けが行われる。例えば、映像内で人物を検知した場合は「#人物」のタグを付与して保存する。管理画面で「#人物」と検索すれば、該当する映像を一覧で確認できるという。

蓄積したデータには自動でタグ付け

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