今年のINTEROPの目玉は「SDI」――SDNからITインフラ全体へスケールアップ

「INTEROP Tokyo 2014」が6月13日まで幕張メッセで開催されている。その目玉の1つは、最新のSDNソリューションが一堂に集まった企画コーナーだ。今年はSDI=Software Defined Infrastuctureをコンセプトに、数多くのベンダーがデモ・展示を行っている。

本日から幕張メッセで始まった「INTEROP Tokyo 2014」。昨年は数多くのSDNベンダーが集った企画コーナー「SDN ShowCase」が話題を集めたが、今年はさらにスコープを広げ、「SDI ShowCase」として展示が行われている。

SDIとは、「Software Defined Infrastructure」の略。SDNというと、当然ながらネットワークにとどまる概念となるが、SDIはITインフラ全体を視野に入れたコンセプトだ。このコンセプト通り、SDI ShowCaseでは、クラウド基盤であるOpenStackとSDNの連携デモなどを多数見ることができる。

SDI ShowCase内にずらりと並ぶデモ機材
SDI ShowCase内にずらりと並ぶデモ機材

例えば、NECのブースでは、OpenStackとOpenFlowを用いたネットワークサービスのオーケストレーションが紹介されていた。WAN高速化やファイアウォールの動的な配備など、OpenStackとOpenFlowを利用してネットワークサービスを自動構築できるという。

NECのOpenStack連携デモの概要
NECのOpenStack連携デモの概要

同様のデモは、ジュニパーネットワークスのブースでも行われていた。OpenStackとジュニパーのSDNコントローラー「Contrail」を連携させ、ソナスの仮想SBCやリバーベッドの仮想ADCを動的にネットワーク上に配置するというデモだ。さらに、CloudStackとContrailの連携についても紹介していた。

ContrailのGUI画面
ジュニパーのSDNコントローラー「Contrail」のGUI画面

一方、アリスタネットワークスのブースでは、SDNコントローラーは介さず、OpenStackのネットワークコンポーネント「Neutron」とアリスタのスイッチの連携により、VLAN設定などのプロビジョニングを自動化するデモが披露されている。

このほか、SDI ShowCaseでは、NTTコミュニケーションズやシスコシステムズ、日本IBM、インテル、NTTデータ、シトリックス・システムズ・ジャパンなどに非常に多数のベンダーがデモや展示を行っており、SDN、そしてSDIの最新状況を一望することができる。

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