スマートバリューがワイヤレスジャパン2014で初めて披露しているのが、世界初となる電動バイクを使った業務用テレマティクスだ。テラモーターズが製造・販売する電動バイクと、スマートバリューが提供するM2Mの仕組みを使って、宅配事業の業務効率化、自己削減などを実現するためのサービスである。
電動バイクに装着したiPhoneを通して、ドライバーへの指示や、バイクのデータ収集等を行う |
テラモーターズはiPhoneを装着できる電動バイクを製造しており、iPhoneを、配達ドライバーに情報を伝達したり、バイクの現在位置や速度、挙動を示すデータを収集して管理システムに伝送するデバイスとして用いる。例えば、ピザの宅配サービスならば、店舗に注文が入った際にもっとも近くのドライバーを探し出して、iPhoneに配達先の地図を送り指示を行う。また、バイクの速度、急アクセル・ブレーキの頻度といったデータを収集して安全運転を指導、事故のリスクを軽減したり、燃費向上につなげることもできる。
画面上で配達先へのルート案内などを行う(ブース内では、デモ用にiPadを使用している) |
説明員によれば、電動バイクは1台45万円程度、システム利用料は月額数百円(1台当たり)で、2014年の秋ごろに販売を開始するという。高齢化が急激に進行している国内では今後、宅配事業の拡大が予想されており、その業務効率化、コスト削減効果が注目を集めそうだ。また、宅配事業以外にも、設備メンテナンス業やルートセールスなど、多様な業種にも展開可能という。