5Gスライシングのユースケースは?
岩本氏は、5Gスライシングの想定利用シーンとして、次の3つを挙げた。
1つめが、工場・倉庫だ。AGV(自動搬送ロボット)をはじめとする産業用ロボットの遠隔制御に加え、4K/8K映像のリアルタイム伝送などをより円滑に行えるようになるという。
2つめが、駅・空港である。工場・倉庫と同様に、業務用ロボットの遠隔制御のほか、スポーツ選手や芸能タレントを目当てにファンが多数詰めかけて通信が混雑した場合でも、5Gスライシングを用いることで現場オペレーションを滞ることなく維持できると岩本氏はアピールした。
3つめが、リモートプロダクションなどの放送領域だ。例えば、多くの観客が集まるスタジアムにおいても、観客の通信トラフィックの影響をほとんど受けることなく、カメラが撮影した映像を制作拠点などへ伝送することが可能になるという。
5Gスライシングは、5Gワイドやローカル5G TypeDとの併用も可能だ。例えば、「5Gスライシングをメインで活用しつつ、LTEやNSAエリアは5Gワイドでカバーし、絶対にロボットを停止させてはならない重要な場所にはローカル5G TypeDを適用するといった使い分けが考えられる」(岩本氏)。

5Gスライシングは、5Gワイドやローカル5G TypeDとの併用も可能
5Gワイドとローカル5G TypeDの案件数は計260件
5Gワイドとローカル5G TypeDの利用状況についても説明もあった。内訳は非公開とのことだが、両者の案件数は合計で260件にのぼり、「うち約3割を受注している状況」だと岩本氏は話した。

5Gワイドとローカル5G TypeDの案件数は計260件
5Gワイドは、大規模マラソン大会などですでに活用事例があるという。コース内の約50カ所にカメラを設置し、撮影した映像データを遠隔監視センターに伝送する用途で5Gワイドが使われているそうだ。稚内空港では、ローカル5G TypeDを用いて除雪車両を遠隔制御し、除雪作業の省力化・自動化を図る実証を行っているとのことだ。










