A10ネットワークスは、CATV事業者のケーブルネット鈴鹿が同社のADC「AXシリーズ」を採用したと発表した。AXシリーズのCGN(Carrier Grade NAT)機能をIPv4アドレス枯渇対策に活用している。
ケーブルネット鈴鹿は、三重県鈴鹿市内の約5万3500世帯の加入者を対象に、ケーブルテレビ、電話、インターネット接続サービスを提供している。このうちインターネット接続サービスの加入者は約1万2000世帯だが、IPv4アドレスの新規振り出しは終了しており、将来のユーザー増に対応するうえでCGN機能が不可欠になっていたという。
そこで、「複数の製品を比較検討した結果、アドレスあたりの収容率とコストパフォーマンス、アプリケーションの透過性が決め手となり、AXシリーズを採用した」とケーブルネット鈴鹿 技術部長の小野浩志氏はコメントしている。
また、SIPやオンラインゲームのようなNAT変換が難しいアプリケーションへの対応力も、選定の重要なポイントになった。同社技術部 通信設備グループ リーダーの水谷政信氏は、「すでに他社のCGNを導入しているグループ会社では、お客様が使用するアプリケーションによっては通信ができないという報告を受けていた。問題となっていた30~40種類のアプリケーションをAXシリーズで検証したが、問題なく利用でき、安心してサービスを開始できた」としている。
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