NECビッグローブは12月2日、モバイル通信サービス「BIGLOBE LTE・3G」の新プランを発表をした。
NECビッグローブ代表取締役執行役員社長の古関義幸氏が今回のポイントとして挙げたのは「オトク」「簡単」「サクサク」「節電」の4つ。
NECビッグローブ代表取締役執行役員社長の古関義幸氏 |
まず、「オトク」は新しい料金設定だ。NTTドコモのXi(クロッシィ)とFOMAに対応し、BIGLOBEが提供する公衆無線LANサービスを制限なしで利用できる「BIGLOBE LTE・3G」の料金プランに「エントリープラン」を加えた。1ヶ月1GBまでLTE/3G通信の利用が月額980円(初期費用3150円)で可能で、一日当たりの使用制限量は設けない。Nexus 5やSIMフリー版iPhoneのサービス利用も可能だ。
次に「簡単」「サクサク」「節電」の3つを実現するのが、電波が強くつながりやすいWi-Fiアクセスポイントを判別し、自動接続するアプリ「オートコネクト」だ。NECビッグローブの将来の姿として古関氏が掲げた「Wi-FiとLTEと固定系をひとつのデバイスでシームレスに簡単につなぐ」一歩だという。
オートコネクトは「BIGLOBE LTE・3G」利用者に無料で提供される。強い電波に自動で接続するほか、一時的なエリア通過時はWi-Fi接続しない、使用していない通信のサーチを自動オフにするなどの特長を有する。また、アプリのダウンロードやアップデートをWi-Fi接続時のみ実行する設定で、LTE/3Gの通信量を抑えられる。 「オートコネクトによって、ほとんどモバイル通信のトラフィックは発生しないでしょう。(エントリープラン制限容量の)1GBに到達する方はほとんどいな いのでは、と思っています」と古関氏。オートコネクトは現時点ではAndroid版のみ。iOS版については現在開発中で、来年早々には提供開始できるとした。Wi-Fiアクセスポイントについては、ワイヤ・アンド・ワイヤレスと連携しており、JR主要駅や都営地下鉄駅、空港、ファストフード店などで利用できる。今後は他ベンダーとの連携も進め、2014年度中には約30万アクセスポイントにする予定だという。
AQUOS PHONE SH90B |
また、端末と「BIGLOBE LTE・3G」をセットにした「Wi-Fiほぼスマホ」の2014年2月3日発売と先行予約開始を発表した。端末はシャープ製のAQUOS PHONE SH90Bで、IGZO、大容量バッテリー搭載による電池の持ちのよさが採用の決め手となったという。エントリープランを適用した場合、月額2950円での利用が可能。これに、通話アプリ「BIGLOBEフォン・モバイル」で、050番号での音声通話もできる。