IOWN APN×クラウド型PLCで生産設備のリアルタイム制御 NTTと東芝が工場DXに向けた実証

NTTと東芝が、IOWN APN(オールフォトニクス・ネットワーク)とクラウド型PLC(シーケンサー)を活用した生産設備のリアルタイム制御に成功した。約300km離れたベルトコンベア-クラウド型PLC間をAPNでつなぐことで、遅延20ミリ秒(ms)でベルトコンベアを制御できることを確認した。

2027年度以降にAPNを活用したクラウド型PLCサービスを商用化

結果、約300kmの距離があるベルトコンベア-クラウド型PLC間をAPNでつなぐことで、遅延20ミリ秒(ms)でベルトコンベアを制御できることを確認した。

画像認識AIを活用した外観検査の実証でも、「画像認識AIが不良品を検知し、クラウド型PLCを介してベルトコンベアが不良品を除去できた。遅延は250msと要件を十分に満たす処理速度だった」と村上氏は話した。

実証結果

また、PLCの設定情報をクラウド上でメンテナンスが可能となることで、生産ラインの新設・設定変更が容易に実施できるようになり、現地へ人員を派遣する工数を削減できるとした。加えて、生産ラインでの外観検査AIをクラウドへ移行することで、「クラウドの柔軟性を活かした運用が実現し、複数工場における品質の標準化にも貢献できる」と村上氏は話した。

NTTと東芝では、APNを活用したクラウド型PLCサービスを2027年度以降に商用化する考え。また、PLCや外観検査AIに加え、故障予兆AIなどの高度演算処理をクラウドに移行することも検討していくという。

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