京セラの海中無線技術がJSTの「経済安全保障重要技術育成プログラム」に採択

京セラは2025年9月24日、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)」における、2024年度第4回研究開発課題「海中作業の飛躍的な無人化・効率化を可能とする海中無線通信技術」に採択されたと発表した。

K Programは、内閣府主導のもと創設され、国際社会において日本が中長期的に確固たる地位を確保し続ける上で不可欠な要素となる先端技術について、研究開発およびその成果の活用を推進するもの。今回採択された研究開発課題は、洋上風力発電設備の設置・保守作業の無人化・効率化に向けた海中無線通信技術で、「エリア構築型」と「遠距離トラッキング型」の2つに分けられる。

エリア構築型は、「浅海域で利用可能な可視光LED光源を用いた水中セルラ光無線通信技術の研究開発(仮称)」として、光通信チャネルモデルの構築、シングルおよびマルチアクセスポイント構成のシステム開発、環境影響評価、航路制御の研究開発を行う。これにより、外乱の影響を緩和して指向性の課題を解決し、沿岸域での安定した双方向通信の実現に向けて取り組む。

遠距離トラッキング型では、「浅海域で利用可能なGaN系レーザーを用いたトラッキング型海中無線通信技術の研究開発(仮称)」として、光通信チャネルモデルの構築、遠距離トラッキング技術や水中ロボット用通信機の開発、環境影響評価、進入航路制御システムの基礎検討を行う。これにより、高解像度映像を遅延なく安定して双方向に通信できる環境を実現し、大陸棚での安定した通信を可能とすることを目指す。

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