NECとNECマグナスコミュニケーションズは2013年7月23日、10Gbpsの転送速度に対応したレイヤ2回線暗号装置「COMCIPHER(コムサイファー)XL2B」の販売を開始した。10Gbpsへの対応は国内では最速だという。
回線暗号装置 COMCIPHER XL2B
COMCIPHER XL2Bは、暗号アルゴリズムにAES(FIPS-197準拠)を採用。ネットワークの終端装置とLAN側のルーターやスイッチとの間に接続することで、その回線区間の暗号化が行える。既存ネットワーク機器の設定変更が不要なため、スムーズな導入が可能とのこと。
また、遅延時間の少なさも特徴。10Gbpsの暗号化/復号処理においても遅延時間は1ミリ秒以下で、音声通話や映像配信などのリアルタイムアプリケーションにも適用できるという。
COMCIPHER XL2Bの価格は1250万円から。COMCIPHER(AES)シリーズは今回の新製品追加により、2Mbpsから10Gbpsの計5モデルとなった。NECとNECマグナスコミュニケーションズでは、広域イーサネット上のセキュリティ需要が増加していることから、COMCIPHER(AES)シリーズについて今後3年間で約1万台の出荷を見込んでいる。