「BYOT」と「キャリア直収」から選べる! 多機能電話機やサポートプランも充実
BYOTモデルは、これまでオフィスで使っていた電話回線をそのまま活用できる。オフィスにSBC(Session Border Controller)を設置し、電話回線を収容する。特定のキャリアと取引があったり、法人向けスマートフォンとのセット割引を継続したいなど、「今の電話回線を変えたくない」企業に最適と言える。
キャリア直収モデルは、通信キャリアとUNIVERGE BLUEをダイレクトに接続するため、SBCなどのゲートウェイ装置が不要になる。機器構成をシンプルに保ちながら、キャリア回線直収ならではの高い信頼性と管理コストの低減を実現できる。
魅力はさらにある。専用の多機能電話機や、管理者向けのダッシュボード機能、導入後のサポートプランなども充実している。
フルクラウド型専用の多機能電話機「DT900Sシリーズ」については、カラー液晶ディスプレイと32個分の機能ボタンを備えるモデル、ベーシックな6ボタン仕様のモデルをラインナップする。「コミュニケーションツールから電話機端末までを同一ブランドで提供できるのは、NECプラットフォームズだけです」と同社の園田隆史氏は胸を張る。
(左から)32ボタンセルフラベリング電話機「ITK-32LCGS」、6ボタンSIPマルチライン電話機「ITK-6DGS」
IVR(自動音声応答)やユーザー・部門単位での通話録音機能に加え、コールセンター業務に欠かせない機能もオプションで提供。オペレーターの応対状況や通話履歴などを一元管理できるダッシュボードを標準装備し、各種設定もWebブラウザ上から簡単に行える。
顔の見えるフォロー体制も売りだ。キーテレフォン/PBXとUCサービス両方を提供できる強みを活かし、トラブル発生時も“1つの窓口”で顧客をサポートする。有償にはなるが、電話でのテクニカルサポートも受けられる。
Teams連携が可能なハイブリッド オンプレにはIVR機能を後付け
NECプラットフォームズは、オンプレ型とハイブリッド型のさらなる改良も進めている。ハイブリッド型については、音声通話やチャット、プレゼンス表示機能を備える「UNIVERGE BLUE CONNECT」(以下、CONNECT)とMicrosoft Teams(以下、Teams)との連携が可能な「CONNECT for Teams」を今年4月にリリース(図表2)。これまでは、CONNECTとTeamsを別々のアプリで利用する必要があったが、CONNECTの画面をTeamsに組み込めるようになり、ユーザーの操作性・利便性が一段と向上した。
図表2 Microsoft Teamsとの連携
BCP対策としても力を発揮する。「万が一Teams側に問題が起きても、CONNECTは別のクラウド基盤で稼働しており、またオンプレミスと連携しているので、安心して音声通話を利用いただけます」と渡辺氏は自信を見せる。なお、CONNECT for Teamsは「既存の外線を利用でき、Teams電話のライセンスも不要なため、低コストでご利用いただけます」(同氏)。
オンプレ型に関しては、同月に「IVRエントリーソリューション」を提供開始。UNIVERGE SVシリーズに、IVRや通話録音機能を後付けできる。SBCを社内のPBXとつなぎ、そこからUNIVERGE BLUEに連携することで、既存のPBX構成を活かしながら、クラウドPBXの一部機能を取り込める。
オンプレ型を長年手掛けてきた販売店にとって、クラウドPBXの取り扱いにハードルを感じるケースも少なくないと予想される。そこでNECプラットフォームズは、ハイブリッド型と同様に、IVRエントリーソリューションをクラウドPBXへの“橋渡し役”として位置づける。「従来のPBXでIVRなどの機能を利用するには、専用装置が必要でした。この装置の販売・構築に長けた販売店にとっても、これまで培ってきた知識やノウハウを活かせるので、扱いやすいソリューションです」と園田氏は話す。
さらに期待が膨らむのがAI活用だ。通話内容の文字起こし・要約や感情解析はもちろん、「テキスト化された通話録音データやチャットのやり取り、ボイスメールなどをAIが横断的にトレースし、例えばお客様に対して不適切な発言がなかったかを可視化する機能も提供予定です」と渡辺氏。応対品質の向上やコンプライアンス強化へ大きく貢献することが期待される。
オフィス電話に関する悩みも、幅広い選択肢と豊富な実績を持つNECプラットフォームズに相談すれば、きっと納得のいく答えが見つかるはずだ。
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