KDDIとローソンが「未来のコンビニ」1号店 AIエージェントや自動調理ロボット等を導入

KDDIとローソンが、先端テクノロジーを活用した“未来のコンビニ”1号店を高輪ゲートウェイシティにオープンした。3Dアバターを活用したよろず相談所による顧客体験の向上に加え、AIエージェントや自動調理ロボットを活用した店舗オペレーションの改善にも取り組む。

3Dアバターによる「よろず相談所」を設置

店内には、日常生活をサポートする「Pontaよろず相談所」が設置されており、3Dアバターを通じて、スマートフォン・通信プランの契約、ファイナンシャルプランナーへの金融サービスの相談、オンライン診療・服薬指導などが受けられる。

メディア向けに行われたデモでは、「エアコンをつけると異臭がする」との困りごとに対し、3Dアバターがダスキンの清掃・家事代行サービスを提案していた。

3Dアバターによる通信、金融、インフラサービスなどの相談を受けられる

ロボティクスとAI活用で30%の業務改善目指す

ロボティクスやAIを活用した店舗運営の効率化も目指しているといい、高輪ゲートウェイシティ店には、からあげクンの調理工程を自動化する自動調理ロボットが導入されている。

具体的には、からあげクン同士がくっつかないようにする揺らし動作や、油切り後に容器へ商品を投入する動作を自動化。将来的には、冷蔵庫に保管された原材料を調理機器に自動投入したり、店内在庫・来店客数に応じて調理を最適化する仕組みなども実現していきたいとした。

ロボット活用によってからあげクンの調理工程を一部自動化

AIについては、売上アップを支援するツールとして、店内状況の可視化やシフト最適化、店舗運営に関する改善策の提案から施策の効果検証までを一気通貫でサポートする。

例えば、AIカメラを用いて店内の清掃状況を見える化し、AIエージェントが清掃すべき場所を提案するとともに、清掃後の売上・効果予測を行う。売り場の最適化など、属人的・感覚的だった店舗運営の意思決定にも貢献できるとした。ロボティクスやAIの活用によって、30%の店舗オペレーション改善を目指すという。

店舗状況を踏まえ、AIエージェントが改善策を提案

ローソンの竹増氏は、「高輪ゲートウェイシティ店を、世の中のスタンダートにしていきたい。この店舗で実証した成果を横展開し、有事も平時も安心・安全の次世代型ローソンを作っていきたい」と意気込んだ。

KDDI 代表取締役社長 CEOの松田浩路氏も、「店内にあらゆるテクノロジーを組み込み、お客様にとっての利便性向上と、店舗のオペレーションの効率化を両立させることが、私たちに期待されている役割だ。高輪ゲートウェイシティ店のユースケースを、国内外に広げていく」と力を込めた。

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