IDC Japanによると、国内の法人で利用されているスマートデバイスのクライアント仮想化導入率は、2012年に約2割に及んでいたことが分かった。BYODも含んだ仮想化導入率は、スマートフォンが17.0%、タブレットが20.0%となっている。
また、PCを含む法人向けクライアント全体の仮想化導入率は20.2%で、IDC Japanではキャズムを突破したと指摘。同社シニアマーケットアナリストの渋谷寛氏は「これは、キャズムを超えアーリーマジョリティへの浸透を意味し2013年以降はクライアント仮想化の導入が一気に加速すると考えられる。さらにスマートデバイスと仮想デスクトップサービスが市場拡大に寄与する」とコメントしている。
具体的には、仮想化導入率は2013年に24.3%、2017年には48.7%に到達すると予測している。また、2012年に前年比40.7%増の3526億円だった国内クライアント仮想化ソリューション市場は、2013年に同34.7%増の4751億円、2017年に同17.1%増の9127億円に拡大する見込みだ。
国内クライアント仮想化/モバイル仮想化デバイス別導入率予測 |