オラクルのSDN/仮想ネットワーク戦略は「InfiniBand」がキモ

SDNへの期待が高まるなか、日本オラクルが仮想ネットワーク製品「Oracle Virtual Networking」に関する記者説明会を開いた。オラクルのSDNの大きな特徴の1つは「InfiBand」を採用している点だ。

グローバルITインフラにOracleのSDNを採用したリコーも登場

会見には、Oracle Virtual Networkingのユーザー企業も登場した。リコー IT/S本部 ITインフラ統合センター ソリューション事業支援室の和久利智丈氏である。

リコーグループでは以前、部門やサービスごとにサイロ型でITインフラを構築していたが、グループ全体のグローバル共通ITインフラを日本と米国に構築。すでに1年を超える稼動実績があるというが、そのネットワーク基盤にOracle Virtual Networkingを採用している。

リコーのOracle Virtual Networkingの採用理由
リコーのOracle Virtual Networkingの採用理由

和久利氏は、「イーサネットのポート数を数えてみたら2000ポートあったが、InfiniBandを採用していなかったら3000ポートくらいになっていたのではないか」「ハイパーバイザーを稼動させたまま、ネットワークの変更ができる」などと評価。

また、運用コストを下げるため、日本から日米のデータセンターを一元的にリモート管理できるかどうかをシステム選定時に重視したというが、この1年以上の間に「何かトラブルがあってアメリカに行かないといけないという事態は一度も起きていない」という。

なお、Oracle Virtual Networkingは、オラクル以外のサーバー製品でも利用可能。一般的なx86サーバーとx86用OSをサポートしている。ExadataやExalogicといったオラクルのエンジニアド・システムズとのさらなる統合を進めていく計画もある。

また、導入実績については、ワールドワイドで数百社に採用されているとのこと。InfiniBandを活用したオラクルの仮想ネットワークソリューションはユニークなアプローチといえ、今後さらに注目を集めていきそうだ。

Oracle Virtual Networkingの導入企業
Oracle Virtual Networkingの導入企業

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