2013年3月28日、NECビッグローブは都内で新商品発表会を開催し、AndroidスマートフォンとLTE通信、IP通話アプリをセットにした「ほぼスマホ」(MEDIAS for BIGLOBE)を同日から提供開始すると発表した。
昨年販売した3G対応「ほぼスマホ」の通信速度を向上し、IP電話機能を追加した |
ほぼスマホはAndroid 4.0搭載の「MEDIAS NE-202」にNTTドコモのXiエリアとFOMAエリアで利用できるモバイル通信「BIGLOBE LTE・3G」のSIMを組み合わせて提供するサービス。IP通話アプリ「BIGLOBEフォン・モバイル」が最大12ヶ月間、月額基本料無料で使えるのが特徴だ。利用料金はデータ通信量に応じた複数のプランから選択できる。月間1GBまでにデータ通信料を抑える月額2980円の「ライトSプラン」、1契約につき3枚のSIMカードを使って月間7GBまで利用できる月額5980円の「スタンダードプラン」などが用意されている。なお、6月末までにほぼスマホに加入すると、すべてのプランで2年間、月額料金が970円割り引かれる特典がある。
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夜間の利用を制限することで利用料を低減できる「デイタイムプラン」も用意する |
提供端末であるMEDIAS NE-202(NECカシオモバイルコミュニケーションズ)は、ディスプレイサイズが約4.3インチ、大きさ約130×67×7.8mm、重量約119gとスリムデザインで、ワンセグやテザリングに対応するほか、IP通話の品質を高めるためにWIFIの活用をサポートする「Wi-Fi簡単設定」機能を備えている。
プリセットされるBIGLOBEフォン・モバイルは050電話番号を利用でき、固定・携帯との発着信が可能。固定通話は3分8.4円、携帯通話は1分16.695円。BIGLOBEフォン・モバイル同士の通話料金は無料になる。アプリをダウンロードして利用する場合は月額315円から。Androidアプリとして提供するが、今夏にはiPhone版も用意する予定という。日本では「LINE」をはじめとする無料通話アプリが急速に普及しているが、これについて発表会に登壇した代表取締役執行役員の古関義幸社長は「BIGLOBEフォン・モバイルでは050電話番号を使って固定・携帯に加え国際電話にも発信することができ、使い勝手の面でLINEやSkypeと差別化ができる」と述べた。
NECビッグローブ |
販売方法はNECビッグローブのWebサイトおよび電話からの申し込みのみで、量販店などでは販売しない。この理由について古関社長は「販売にかかるコストをなるべく下げることで、できる限りリーズナブルなサービスをユーザーに提供したいと考え、販売チャネルを制限した」と話した。