ジュニパーネットワークスは2010年6月21日、モバイル端末向けの統合ネットワーククライアント「Junos Pulse」の提供を開始した。
Junos Pulseは、リモートアクセス、WANアクセラレーション、NAC(ネットワークアクセスコントロール)の各種機能を統合したクライアントだ。同社のSSL-VPNアプライアンスやWANアクセラレーターなどと連携して機能するもので、ジュニパーが提唱するコンセプト「New Network」のコアコンポーネットの1つとして2009年10月に発表されていた。
ジュニパーによれば、Junos PulseはノートPCやスマートフォンなどの各種モバイル端末から社内リソースへの快適なアクセスを実現するという。ユーザーがセキュリティ関連ソフトを直接的に操作する必要なく、認証情報を送信するだけというシンプルな操作により、社内リソースへのアクセスが可能になる。また、企業の管理者やサービスプロバイダーは、従来より低い負荷で一貫性のあるセキュリティポリシーを実践できるほか、ユーザーの満足度を向上させられるという。
また、ジュニパーは併せて「AppTrack」ソフトウェアの提供も開始した。これは、同社のサービス統合ゲートウェイ「SRXシリーズ」において、アプリケーションレベルの可視性と制御を実現するためのソフトだ。