NTT Comが「ローカル5Gサービス TypeD」開始、ドコモ網を活用して自営無線を構築

NTTコミュニケーションズが2025年3月25日、「ローカル5Gサービス TypeD」の提供を開始した。ユーザーの建物・敷地に設置するRU(無線機)/アンテナ以外の設備をNTTドコモのネットワークと共用することで、冗長性と保守性を低コストに実現。ローカル5Gの導入ハードルを大きく下げることで、同市場で30%程度のシェア獲得を目指す。

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が、2025年3月25日に「ローカル5Gサービス TypeD」を提供すると発表した。同日より申込み受付を開始している。

NTT Com プラットフォームサービス本部 5G&IoTサービス部 5Gサービス部門 部門長の岩本健嗣氏によると、本サービスの最大の特徴は、ユーザー企業がローカル5Gシステムを導入するに当たって「RU/アンテナより上の設備、CU/DU(基地局装置)、5Gコア等をすべてNTTドコモ網と共用する」点にある。これにより、「冗長性と高い保守性をリーズナブルに提供する」という。

NTT Com プラットフォームサービス本部 5G&IoTサービス部 5Gサービス部門 部門長の岩本健嗣氏

ローカル5G商用導入の壁を突破する2つのポイント

岩本氏は、ローカル5G市場の成長が「制度化当初の見立てより3~4年遅れている」としたうえで、商用導入を増やすためのポイントを2つ挙げた。ローカル5Gサービス TypeDはこの2つを達成することを主眼に開発されたものだという。

1つが、コストの低減だ。制度化当初に比べれば機器・設備の価格は低下したものの、イニシャルコストと運用費のさらなる低減が求められる。もう1つはシステム運用の安定化だ。実証/PoCの段階から商用導入へ移行するには設備の冗長化が不可欠。さらに、稼働状況の監視、障害・故障時の保守体制も充実させる必要がある。

「ローカル5Gサービス TypeD」

「ローカル5Gサービス TypeD」の概要

ローカル5Gサービス TypeDは、キャリア設備とその保守体制を活用することでこの2つの課題を解消。さらに、ローカル5Gをより使いやすくするための仕組みも備えているという。

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