NTTは2025年3月21日、大阪・関西万博のNTTパビリオンでの提供内容について発表した。「PARALLEL TRAVEL」(時空を旅するパビリオン)をテーマに、時間と空間を超える体験を提供するという。
NTTパビリオンのテーマは「PARALLEL TRAVEL」
大阪・関西万博のNTTパビリオンは、3つの建物で構成され、来場者は次の3つの異なるゾーンを回遊できる。
プロローグとなる「Zone 1」では、コミュニケーションの進化の歴史や普遍の価値などを巨大スクリーンに投影する映像で表現。通信の根源である「離れた場所にいる人と人とのコミュニケーションへの渇望、世界とつながりたい、という思い」が描かれるという。
メイン体験となる「Zone 2」では、Perfumeのパフォーマンスを3D空間伝送で体験できる。3Dグラスを装着した来場者は、夢洲の大阪・関西万博会場、吹田市の万博記念公園、バーチャル再現した1970年の大阪万博会場の3つの空間を行き来しながら、時空を超えるような体験ができるとのことだ。
万博の開幕に先立つ4月2日、NTTはIOWNを活用して、史上初だというリアルタイム3D空間伝送を夢洲と吹田の万博記念公園間で実施。会期中は、収録したデータを活用した演出を提供する。また、Zone 2では、場内カメラで来場者の表情を取得し、遠隔のNTT西日本本社内のIOWN光コンピューティングでAI解析。来場者の表情の分析結果に応じて、NTTパビリオンを覆う幕を揺らす演出も実施する。
IOWNを活用して世界初の3D空間伝送
そしてエピローグとなる「Zone 3」では、来場者1人ひとりの「Another Me」(もう1人の自分)が登場。スクリーンに投影されたもう1人の自分が、容姿を様々に変えたりするなどの体験を通じて、来場者は自分の新たな可能性に気付くことができるという。