New Relicが新機能発表 AIエージェントや動画視聴体験分析でビジネス貢献へ

オブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」に、AIを活用した新しい機能群が加わる。1つは、Webサービスに生じた問題をAIが分析し、ダウンタイムを縮小する「AIによるビジネスのアップタイム向上」に関する機能群だ。新たにAIエージェントも導入し、各ツールとの連携も強化される。もう1つは、動画視聴体験の分析を中心とした顧客体験改善の機能群。サイト訪問や購入といったコンバージョンの改善を支援する。

AIエンジンが問題解決のプロセスを迅速化 AIエージェントも追加

前者はサービスのダウンタイムを縮小するため、AIエンジン「Intellignt Engine」を用いた3つの機能を提供する。

AIエンジン「Intellignt Engine」が提供する3つの機能

1つめは、インシデントの影響分析・優先度、過去事例、緩和策をAIが提示する「Response Intelligence」だ。従来は人手での調査を要していた分析・調査が自動化されるため、迅速な対応が可能になるという。

2つめは、AIエージェントの「Agentic Integrations」である。クラウド、インシデント管理、セキュリティなどの各ツールとAIエージェントが連携する。これにより、New RelicのAIエージェントで連携先について質問をしたり、連携先からレコメンデーションを受けたりすることができるようになるため、ユーザーはツールを行き来する手間が減り、タスク遂行が効率化するということだ。

New RelicのAIエージェント「Agentic Integrations」が連携するツール例

New RelicのAIエージェント「Agentic Integrations」が連携するツール例

Agentic IntegrationsはServiceNow、Google Gemini、Github Copilot、Amazon Q Businessといった各プラットフォームとのAIエージェントとも連携し、New Relicのインターフェース上に集約して利用できる。連携先のAIエージェントは今後も追加される予定だ。

3つめは問題の発生前に過去の傾向から予測を提供する「Predictions」。過去データからパフォーマンスに影響するしきい値をプロアクティブに予測するだけでなく、離脱率や売り上げなど、ビジネス面のKPIを予測することも可能だとしている。

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