フリマサービスなどを手掛けるメルカリが2025年3月4日、モバイル通信サービス「メルカリモバイル」の提供を開始し、MVNO事業に新規参入した。
今回スタートしたメルカリモバイルは、ドコモ回線を用いたMVNOサービスで、音声・SMS・データ通信サービスを提供する。料金プランは月額990円（2GB、税込以下同じ）と月額2390円（20GB）の2種類で、既存サービスと比べて特に安価なわけではない。
モバイル通信事業者（MNO）のサブブランド展開によってMVNOの事業環境が厳しくなっている中、メルカリはどこに勝算を見出しているのか。
鍵を握るのは次の2つの特徴だ。
1つが、同社がフリマサービスなどに用いている「メルカリ」アプリ（以下「メルカリ」と標記）に回線の申込機能を実装、分かりやすい操作で加入できるようにすると同時に、データ通信量や支払いの管理なども「メルカリ」内で完結できるようにしている点だ。
メルカリ 執行役員CEO Fintech 兼 新規事業責任者の永沢岳志氏は、新サービス発表会でこう説明した。「メルカリは、フリマアプリ、決済、暗号資産など様々なサービスを使いやすく、分かりやすくすることで、多くの方にお使いいただいてきた。同様にモバイルサービスをメルカリのアプリから簡単に使えるようにすることで、これまでキャリアを変えてこられなかった方々にもトライしてもらえるのではないか」
