KDDIと電源開発(J-POWER)のグループ会社で風力発電事業を担うジェイウインドは2025年1月30日、2024年12月27日付で陸上風力発電に係るバーチャルPPA(再生可能エネルギーに係る非化石証書譲渡契約)を締結したと発表した。
バーチャルPPAは、電力需要家の敷地外に建てられた専用発電所で発電された再生可能エネルギーの環境価値のみを、電力需要家が調達する手段。ジェイウインドは鹿児島県南大隅町で陸上風力発電所「南大隅ウィンドファーム」(設備出力:1万9500kW)を設備更新し、「新南大隅ウインドファーム」を新たに建設する。
南大隅ウィンドファーム(更新前設備・撤去済)
今回のPPAにより、発電に伴い生み出される追加性(再生可能エネルギー電力や非化石証書などを購入することで、世の中に新たな再生可能エネルギー発電設備が増えていくこと)のある環境価値(非化石証書)が、営業運転開始から20年間にわたりKDDIに提供されるという。これにより、KDDIは九州エリアの基地局におけるCO2排出量を、実質的に約5割削減できる見込みだとしている。