F5ネットワークスジャパンは2025年1月30日、「F5 Distributed Cloud Services」にAIアシスタントを実装したと発表した。
F5 Distributed Cloud ServicesはSaaSベースで、WAAP(Web Application and API Protection)やMCN(Multi Cloud Networking)、Kubernetes基盤などを提供するソリューション。AIアシスタントは、ネットワーク上のアクティビティ監視、攻撃パターンの解析、推奨アクションの実行を支援する。AIエージェントは自然言語インターフェースで設計されており、F5 Distributed Cloud Servicesの既存ユーザーはコンソールから直接アクセスできる。
具体的には、以下の機能を搭載しているという。
・マルチクラウド環境におけるサイトの健全性とポスチュア(状態)を洗い出し、チームにクエリーを提案
・オンデマンドでセキュリティ事象をサマリーし、攻撃スタイルとリスクに応じてランク付けして洞察を提供
・ゼロデイ攻撃が発生した際、悪意のあるトラフィックパターンを特定・分析できるようにユーザーをガイド
・セキュリティ上の脅威が発生した場合に、その脅威を特定し、悪意のあるアドレスに対する除外ルールやブロックなどの緩和策を推奨
F5でプロダクトマネジメント担当バイスプレジデントを務めるPranav Dharwadkar氏は、「AIアシスタントは、人間の手が届かない領域でも活動でき、同じ脅威に直面しているさまざまな組織からの洞察とトレーニングデータを活用し、完全にカスタマイズすることが可能だ。また、エンジニアは、AIアシスタントから必要なレポートや洞察を的確に引き出し、推奨される対応についてプロンプトを受け取ることもできる」と説明している。