IDC Japanは2012年10月22日、国内モバイルセキュリティ市場に関する調査結果を発表した。2011年の市場規模は、前年比成長率60.6%の37億円になったという。
IDC Japanではモバイルセキュリティ市場を(1)モバイルアイデンティティ/アクセス管理、(2)モバイルセキュアコンテンツ/脅威管理、(3)モバイルセキュリティ/脆弱性管理、(4)その他モバイルセキュリティの4つのカテゴリに分類している。
この4つのなかで最も市場規模が大きいのは、ウイルス対策製品などのモバイルセキュアコンテンツ/脅威管理市場。成長率67.9%で市場規模は23億円だった。Android向けウイルス対策製品へのニーズがコンシューマー市場で高いほか、企業向けでもモバイルデバイス管理と一緒に導入されるケースが多いという。2016年の市場規模は65億円と予測されている。
一方、今後の成長率が最も高いとされているのは、ワンタイムパスワードやシングルサインオンなどの認証ソリューションからなるモバイルアイデンティティ/アクセス管理市場だ。2011年は成長率53.2%で市場規模は5億円。2011~2016年の年間平均成長率は28.7%で、2016年の市場規模は17億円になる見込みだという。
モバイルセキュリティ市場全体の今後については、年間平均成長率は22.9%、2016年の市場規模は103億円の見通しとのことだ。
国内モバイルセキュリティ市場 機能別売上予測: 2011年~2016年 |