「スマートフォンの利用者情報等に関する連絡協議会」設立――業界ガイドライン策定を促進する

2012年10月4日、「スマートフォンの利用者情報等に関する連絡協議会」の第1回会合が都内で開催され、併せて同協議会設立についての記者会見が行われた。同協議会は、スマートフォン市場の中長期的発展に向けて、スマートフォンのプライバシーに関わる業界ガイドラインの策定を促進し、スマートフォンの利用環境を整備するために設立された。

メンバーは、日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)、モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)、電気通信事業者協会(TCA)といった業界ガイドラインの策定に前向きな業界団体およびスマートフォンの利用者情報の取り扱いに関わる関係機関と、学識経験者として應義塾大学総合政策学部准教授の新保史生氏と英知法律事務所弁護士の森亮二氏で構成されている。また、オブザーバーとして総務省、経産省、消費者庁と通信キャリア、広告事業者等が参画している。

今後、業界ガイドライン等をサポートする活動のほか、プライバシーポリシーの効果的な表示方法や国内市場動向と海外動向について情報交換、および利用者情報の取り扱いに関する好事例や悪例について見当・共有していくとしている。

第1回会合で議長を務めた新保氏は、「『プライバシー・バイ・デザイン』という指針を取り入れた。これは今まで日本国内ではあまり無かった考え方で、問題が生じてから対応するのではなく、問題を予防するために取り組んでいこうというもの。そのために我々は活動していく」と述べた。

應義塾大学総合政策学部准教授の新保史生氏

同協議会は年内にあと2回の会合を開き、各業界における業界ガイドライン策定の推進状況の取りまとめをする予定だ。

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