NECは2012年9月20日、中日本高速道路(NEXCO中日本)に、今年4月に開通した新東名高速道路向け交通管制システムを納入したと発表した。同システムでは、路上に設置されたセンサーが収集した大量データ(ビッグデータ)を高速処理することで、リアルタイムな交通情報の提供を実現しているという。
今回NECが納入したシステムでは、従来比約5倍のおよそ1分ごとに路上センサー情報を収集し、リアルタイムな交通情報を生成している。また、全744カ所ある路側のアクセスポイントとセンサー/非常電話を接続するアクセスネットワークについては、これまでのメタル回線から光回線に変更しIP化した。
さらに、アクセスネットワーク間をつなぐローカルネットワークにはEthernetリングプロトコルを採用し、光ファイバー断などの障害発生時にも約0.5秒以内にネットワークを切り替えられるという。
新東名高速道路の道路管制センター。路上センサーが収集したリアルタイム情報などが大型画面に表示される |