NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2024年10月22日、Salesforceが提供する大規模言語モデル(LLM)汎用コネクタ「Salesforce LLM Open Connector」を活用して、NTTが提供するLLM「tsuzumi」とSalesforceサービスの連携を開始した。この連携により、tsuzumiとSalesforceサービスを掛け合わせたソリューションモデルの検討も開始する。
Salesforce LLM Open Connectorは、Salesforce Platformと様々なLLMを統合する汎用コネクタ。Salesforceユーザーは、あらゆるLLMとのオープンかつ迅速な接続が可能となり、業務やユースケースに合わせた最適なLLMを選択できるようになる。
一方、tsuzumiは日本語学習データの質と量を向上させるアプローチにより、非常に軽量なモデルでありながら高い日本語処理能力を持つ点が特徴。また、特定の業界における特有の言語表現や知識に対応するチューニングを、少ない追加学習量で実現できるという。
システム管理者テスト画面イメージ tsuzumiの選択が可能に(2025年中を予定)
このような特長を持ったtsuzumiをSalesforceサービスと連携させることで、カスタマイズ性の高い強力なプラットフォームが誕生し、業界・業務特有の言語表現や知識など、ユーザーの業務に合ったカスタマイズをもとに、業務をきめ細やかにサポートすることが可能になるとしている。
例えば、Salesforce Sales Cloudにおいては、利用する業種・業界における用語を理解し、商談の議事を的確に記録する支援、またSalesforce Service Cloudにおいては、例えば特定サービスのカスタマーサポートにて適応することで、対応スタッフのアサインや、お客さま報告のとりまとめをスムーズに行うことが可能となる。
NTT Comは、この連携によるソリューションモデルの検討も開始しており、業界特化型ソリューションの提供や、顧客体験の向上といった分野において2025年中のサービス提供を目指す。