TOPPANデジタルと大牟田市、ZETA活用したイノシシ駆除DXの実証を開始

福岡県大牟田市とTOPPANデジタルは2024年9月26日、同市内で発生しているイノシシによる獣害の低減に向けた獣害対策IoTシステムの実証を2024年10月から12月末までの約3カ月間にわたり実施することを発表した。

同実証では、TOPPANデジタルが提供する獣害対策支援サービス「リモワーナ」の機能拡張に向け、新たに開発した「エサ有無検知システム」と「AI検知罠システム」の効果測定を実施し、その有用性を検証する。

リモワーナはLPWAであるZETAを活用した、罠センサーおよび罠のリアルタイム監視システム(参考記事:ZETAを使った“リモート罠”、凸版印刷から|BUSINESS NETWORK)。捕獲の通知が瞬時に届くことから、獣害に悩む自治体などを中心に活用が広がっているという。

今回検証するエサ有無検知システムは、照度センサーを利用し、照度を測定することでエサの有無を判定。その結果を遠隔地から確認することでエサ補充のための見守り負荷を軽減することをねらう。

「エサ有無検知システム」の活用イメージ

「エサ有無検知システム」の活用イメージ

また、AI検知罠システムは、箱罠に入った動物をセンサーカメラが検知し、画像解析エッジAIによりイノシシかどうかを判定する。イノシシと判定された場合のみ罠の扉を閉めるため、通知の精度が上がり、作業者の負荷が軽減されるという。

「AI検知罠システム」の活用イメージ

「AI検知罠システム」の活用イメージ

TOPPANデジタルは2025年度内にエサ有無検知システム、AI検知罠システムのリモワーナへの適応を目指すとしている。

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