三菱商事、KDDI、ローソンの3社は2024年9月18日、合同会見を開催した。
(左から)三菱商事・中西勝也社長、ローソン・竹増貞信社長、KDDI・髙橋誠社長
3社は今年2月、資本業務提携契約を締結。KDDIはすでに保有していた2.1%と合わせて50%の株式を取得し、三菱商事との共同経営体制となった。
三菱商事とKDDIの共同経営体制に
「テクノロジーや強固な顧客基盤を持つKDDIとともに、ローソンのさらなる成長を支え、生活者の皆さんに新しい価値を提供することに挑戦していく」と三菱商事の中西勝也社長は意気込みを語った。
新体制の下で目指す「未来のコンビニ」が、AIやDX技術を活用した「Real×Tech Lawson」だ。KDDIが2025年春を目途に本社を移転する「TAKANAWA GATEWAY CITY」に、このReal×Tech Lawsonの1号店をオープンする。
来春、「Real×Tech Lawson」1号店をオープンする
同店は「社会課題解決のための実験場」としての役割を担っており、様々な実証を予定している。
1つめが、新しいコンビニ体験だ。
レジに並ばずに手元のスマートフォンで買い物ができるAIスマホレジ、顧客の属性に合わせたおすすめ商品やキャンペーン情報を表示するAIサイネージなどを店頭で実際に体験することができる。
AIによる新たなコンビニ体験を提供する
2つめが、ロボティクスによる店舗業務支援だ。
飲料品出しロボットや清掃ロボット、商品をオフィスまで届ける配送ロボットの活用により、人手不足の課題を解決する。
ロボットの活用で人手不足の課題を解決する
3つめが、クイックコマースだ。
データ分析基盤の活用により、雨天時やイベント時の需要予測、配送配備や食材手配の最適化などを行い、注文を受けてから最短15分での配送を目指したいという。
最短15分での配送を目指す
4つめが、リモート接客だ。
通信や電気、ガスなど生活インフラに関する顧客からの相談に対応するリモート接客ブースを店内に設置する。将来的には、対象サービスの拡大やAI活用も検討する予定だ。