ピクセルカンパニーズは2024年8月22日、生成AI利用への需要拡大に対応するため、GPUに特化したコンテナ型データセンターソリューションの販売を開始した。スーパーマイクロ、エヌビディアと協業し、企業や大学・研究機関など幅広いユーザー向けに展開する。
販売当初の仕様では、世界トップクラスの高性能GPU「NVIDIA H100」を搭載する計画という。
計算処理用と管理用に最大20ラックが設置可能で、合計で最大512基のNVIDIA H100 GPUが搭載できる。ネットワークに関しては、AI用にInfiniband NDRまたは400Gbps Ethernetの利用が可能だ。
コンテナ型DCソリューションの概要
同社のコンテナ型データセンターソリューションは、AI向けサーバー製造で豊富な知見を持つスーパーマイクロから技術提供を受け設計。GPUラック、冷却装置、発電装置をコンテナの規格に合わせて個別に製作し、現地で組み上げる工法を採用している。そのため、柔軟な設備運用と更新が可能で、GPUの開発サイクルが加速度的に進む中でも、常に新しい製品を導入しやすい点が強みだ。
また、建物型のデータセンターを建設する場合、通常4~5年の工期を要するのに対し、コンテナ型では全体工期を半年程度に短縮可能。最小構成でコンテナ5台と冷却塔など必要設備を置ける広さがあれば設置できるため、用地確保も容易という。
サーバー冷却装置には水冷式を導入した。冷却水を循環利用することで、空冷式と比べ使用電力を15~20%削減、計算リソースに使用できる電力を38%増加させている。