ジュニパーネットワークスは2024年7月23日、イーサネット上のAIワークロードの性能と管理を最適化する、Operations for AI(Ops4AI)ソフトウェア拡張機能を新たにリリースすると発表した。
具体的には、Juniper Apstraのクローズドループ自動化機能を活用したAI向けファブリック自動チューニング、AIトラフィックをリアルタイムで負荷分散してレイテンシーの低減などを実現するグローバルロードバランシング、NVIDIAなどのSmartNICを含むネットワークのエンドツーエンドの包括的な可視性の機能を提供する。
また、AIクラスターの導入完了までの時間を短縮する新たなジュニパー検証済み設計(JVD)も発表した。AIデータセンター専用の事前検証済みブループリントをジュニパーがリリースするのは今回が初めて。
さらに、Broadcom、Intel、NVIDIA、WEKA などのパートナーエコシステムが参画するマルチベンダーのラボ「Ops4AI Lab」を米カリフォルニア州サニーベールのジュニパー本社に設立したことも明らかにした。最先端のGPUコンピューティング、ストレージ技術、イーサネットベースのネットワーキングファブリック、自動化された運用などを活用した独自のAIワークロードのテストが、対象となるすべての顧客やパートナーに開放されているという。
ジュニパーネットワークスでAIデータセンター担当SVP 兼 GMを務めるプラヴィーン・ジェイン氏は今回の発表にあわせて次のようにコメントしている。
「ベストオブブリードは常に最善のアプローチだ。それは、AIデータセンターのコンピューティング、ストレージ、ネットワーキング、運用についても当てはまる。ジュニパーはOps4AI Lab、JVD、そして新たな販促プログラムに多額の投資をし、お客様やパートナーが包括的なGenAIソリューションを構築する上で、最大限の選択の自由と柔軟性、安定性を確保できるようにしている。高性能、低レイテンシーのマルチベンダーAIデータセンターソリューションを構築するには、今ほどシンプル、迅速、かつ経済的に導入・運用できる絶好のタイミングはない」