FLARE SYSTEMSとネクスは2024年6月6日、小型・低消費電力・低コストを実現するIoT機器向けの5G仕様である5G NR RedCapの実装に向けた相互検証を進めることに合意したと発表した。
RedCap対応による提供価値のイメージ
RedCapは、3GPP Release 17で定義された規格。5Gには通信速度や信頼性の面で非常に高い性能が求められる一方、多接続用端末への搭載を目的とした省電力、低コスト、低データレート実現の要求もある。RedCapは、通常の5Gから高速通信の機能をLTEレベルに抑えることで、端末の低消費電力化や小型化、さらに低価格を実現し、LTEからの置き換えや、速度を必要としないIoT用途に5Gの利用シーンを広げることが可能になる。また、5Gの複雑性を軽減することで、「LTEと比べ、さらなる低遅延化・信頼性向上」を実現しつつ、「デバイスの小型化」「省電力」「低コスト」なども実現し、ウェアラブル端末や各種産業用センサーデバイスなどへの活用が想定される。
FLARE SYSTEMSはソフトウェアベースの5G SA対応の基地局「FS2-L5G-1」を、ネクスは3GPP Release17に対応するローカル5G端末を提供し、相互接続性を検証し、RedCapのシステム対応を検証する。
産業センサーとの連携やウェアラブル端末や監視カメラの活用などを通じ、製造業などのお客様の現場業務変革の実現に貢献できるとしている。