NECプラットフォームズは2024年4月18日、那須事業所（栃木県内那須塩原市）に大型電波暗室を新設し、同年4月から運用を開始したことを発表した。同事業所は、NECグループで唯一、アンテナ関連機器の開発・生産を担っている。

本電波暗室はアンテナの性能を正確に測定するため、天井・壁・床の6面を電波吸収材で覆っているほか、測定距離を30m確保できており、関東近郊では最大級の設備になるという。また、多種多様なアンテナに対応するため、超短波からミリ波までの周波数で測定が可能だ。

電波暗室内部

今回の電波暗室の新設により、高精度な測定を天候に左右されない屋内環境で実現し、アンテナ開発だけでなく生産も効率化。高品質なアンテナの提供を通じて、NECグループが拡大を目指す社会インフラ事業へ貢献していくとしている。

大型電波暗室の特徴としては、6面に電波吸収材を設置し電磁波の反射を抑えることで、高精度な測定が可能。また、測定距離を30m確保できるため、より高い周波数に対応する。幅4m、高さ5mの大型開口部を備えており、大型で重量のあるフィードやアンテナの搬入も可能だ。