Wi-Fi HaLow半導体を開発する豪モースマイクロは、Wi-Fi HaLow(IEEE802.11ah)を用いて3キロ(約2マイル)の距離のビデオ通話試験に成功したと発表した。
試験は米サンフランシスコのビーチで行われ、実環境の厳しい環境下でもサブGHz帯のWi-Fi HaLow信号が長距離に到達できることを実証したとしている。
従来のWi-Fiと比較し、Wi-Fi HaLowは高速、低消費電力かつ長距離伝送が可能なことを特徴とし、映像を1キロ程度伝送できるとされていた(参考記事:従来のWi-Fiでは実現できない世界を「Wi-Fi HaLow」で 豪モースマイクロも出展|BUSINESS NETWORK)。
今回の試験はそれを大きく上回ることになり、同社の共同設立者でCEOのマイケル・デニル氏は「条件の厳しい都市部の実環境におけるWi-Fi HaLowビデオ通話のデモに成功したことは、Wi-Fi接続にとって画期的な出来事であり、無線プロトコルの驚異的な到達距離を示すものです」とコメントしている。