NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とNTTドコモ北陸支社は2024年3月6日、金沢市と東京をオールフォトニクスネットワーク(APN)で結んで、遠隔音楽ライブを行う実証実験を3月16日に実施すると発表した。
実験は、同日の北陸新幹線の金沢・敦賀間延伸開業を記念したイベントの一環として、「金沢―東京がリアルにつながる」と称して行われる。
この実験では、金沢駅「もてなしドーム」内・鼓門周辺の特設会場と、東京・大手町のNTT Com OPEN HUB Parkを、NTT Comが提供する「APN専用線プラン powered by IOWN」で接続する(参考記事:NTT Com、「APN専用線プラン powered by IOWN」を3月1日より提供開始|BUSINESS NETWORK)。金沢会場の金沢ジュニア・ジャズ・オーケストラJAZZ-21と、東京会場のバイオリン奏者・木嶋真優氏の2組の演者が、違和感なく音楽ライブを実施できるかを検証する。
実証実験の構成イメージ
両会場間を結ぶ光ファイバー長は約1000kmにおよぶが、発表によるとこれはIOWN実証実験では世界最長だという。なお、北陸でのIOWN実証実験は本件が初めてとなるという。
また、この遠隔音楽ライブは、ドコモの5G通信を活用した映像伝送システムを利用し、金沢市の実証用メタバース(近日発表)においてライブ配信を行う。メタバースはNTTコノキューが提供するブラウザ仮想空間プラットフォーム「DOOR」を利用する。配信時は、通常の入室上限を超える人数が同時に入室できる「ハイドモード」をドコモより提供する。一般公開されているメタバース空間における音楽イベントでのこのモードの利用は全国で初めてとなるという。
イベントでは、5G通信やIoT技術を利用した金沢駅・鼓門のインタラクティブにライトアップする「鼓門とつながる」や、ゴーグル不要のVRディスプレイ体験「他拠点とつながる」も行われる。