「ローカル5Gをやるのに必要な構成をひと通りパックにした。SI(システムインテグレーション)なしで、ケーブルをつないで電源を入れればすぐに使える」
NECが2024年3月6日に発売した「ローカル5Gパック」のコンセプトについて、NEC プラットフォーム・テクノロジーサービス事業部門 デジタルネットワーク統括部 上席テクノロジー・エバンジェリストの藤本幸一郎氏はそう語る。
NEC プラットフォーム・テクノロジーサービス事業部門 デジタルネットワーク統括部
上席テクノロジー・エバンジェリスト 藤本幸一郎氏
4月末に受注、6月に出荷を開始するこのパッケージソリューションは、東京ビッグサイトへの導入や、2023年8月の「NEC 軽井沢72ゴルフトーナメント」におけるリアルタイム映像配信(DAZNなど)をはじめ、数々のローカル5G商用事例を手掛けてきたNECが満を持して市場投入するものだ。
狙いは、ローカル5Gシステムの構築に必要な機器を最小構成でセット提供することで導入時の負担を低減すること。機器構成がシンプルなうえ、初期設定を済ませた状態で提供するため構築の手間も大幅に軽減できるという。ユーザーは目的に応じて端末を別途調達し、パックに含まれるSIMカード(5枚)を挿入すればすぐに使用可能になる。
もちろん、NEC側でも推奨端末を提供することができる。また、無線局免許の申請手続をNECが行うオプションサービスも用意している。