「30%成長をやるぞ!」フォーティネットの久保田新カントリーマネージャが国内事業戦略

大手UTMベンダーであるフォーティネットジャパンの新カントリーマネージャに、H3Cやエクストリーム ネットワークスの社長を歴任した久保田則夫氏が就任。30%成長を実現するため、3つの国内戦略を実行していくという。なかでもポイントとなるのは、通信/金融/公共などハイエンド市場の強化だ。

フォーティネットジャパンは2012年1月25日に記者説明会を開催。1月1日付けでカントリーマネージャに就任した久保田則夫氏が2012年度の国内事業戦略を説明した。

久保田氏は、日本通信建設(現・日本コムシス)や日本ルーセント・テクノロジー、日本アバイアなどを経て、エクストリーム ネットワークスおよびH3Cテクノロジージャパンの代表取締役社長を務めた人物。HPによるH3C買収に伴い日本HPに移籍し、ネットワーク事業本部 副事業本部長 兼 ネットワーク営業本部長に就いていたが、2011年9月にフォーティネットジャパンに営業本部長として入社。1月1日付けでカントリーマネージャに昇格した。

「シスコ、ジュニパー、チェック・ポイントのシェアを奪いに行く」

久保田氏がこの日、国内の事業目標として掲げたのは「継続的な30%成長」だ。「CEOのケン・ジーは『3年後に1ビリオン(10億ドル)カンパニーになる』と明言している。今までもジャパンは非常に高い成長率を実現してきたが、このカンパニーゴールに貢献するにはジャパンも30%ぐらいの成長をしていく必要がある」

とはいえ、久保田氏自身も「非常に大変なこと」と語るように、これは容易に達成可能な数字ではない。そこで2012年度に実行していくのが次の3つの戦略だ。

日本における3つの戦略
日本における3つの戦略

1番目は「競合他社に対して確固たるポジションの確立」である。「まずは競合他社の分析を行い、シスコ、ジュニパー、チェック・ポイントなどの競合に対してどうやって対抗していくのかを明確にしていく他はない」と久保田氏。具体的には、競合ベンダーごとに対抗策を実行し、「他社のマーケットを奪いに行く」とのことだ。

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