ダイキン工業、米SolarWinds社のネットワーク・サーバ管理ソフトを本格展開

ダイキン工業は2011年12月21日、同社が今秋から取り扱いを始めた米SolarWinds社のネットワーク・サーバ統合管理・監視ソリューション「Orion」に関する記者説明会を開催した。ダイキン工業はエアコンや空気清浄機の大手メーカーとして知られるが、会見を開いたのは同社内の1事業部として「COMTEC」のブランド名でSI事業を展開している電子システム事業部。同事業部営業部IMSグループ課長の北西宏章氏によれば、COMTECブランドには29年の歴史があり、「製造業を中心に約800社の顧客との付き合いがある」という。

ダイキン工業 北西宏章氏
ダイキン工業 電子システム事業部 営業部 IMSグループ 課長 北西宏章氏

SolarWinds社のソリューションが日本市場で本格展開されるのは今回が初めてとのことだが、海外では数多くの実績があり、世界170カ国に10万社以上の顧客を持つという。また、Fortune500社のうち425社が同社製品のユーザーだそうだ。

SolarWinds社の概要
SolarWinds社の概要

同社製品の特徴は、ネットワーク、ストレージ、アプリケーション、そして仮想化環境までを統合的に管理・監視することができることだ。ダイキン工業では全部で12のSolarWinds社製品を提供しており、ユーザー企業は自社のニーズや優先度に応じて、必要な機能を持った製品を段階的に導入していくことが可能。これら12製品は同一プラットフォーム上で動作し、1つの管理画面ですべてを把握できる。

管理ビューの一例。ネットワーク機器ベンダー毎に、トラブルが発生していないかを表示している
管理ビューの一例。ネットワーク機器ベンダー毎に、トラブルが発生していないかを表示している

ラインナップしている12製品の名称と機能は以下の通りだ。

■ネットワーク管理

(1)Orion Network Performance Monitor(NPM):ネットワーク監視

(2)Orion NetFlow Traffic Analyzer(NTA):ネットワーク解析

(3)Orion Network Configuration Manager(NCM):ネットワーク機器のコンフィグレーション管理

(4)Orion IP Address Manager(IPAM):IPアドレス管理

(5)Orion IP SLA Manager(IPSLA):WAN性能管理

(6)User Device Tracker(UDT):デバイス追跡

(7)Engineer’s Toolset:ネットワーク障害切り分け用ツールセット

■アプリケーションパフォーマンス管理
(8)Orion Application Performance Monitor(APM):アプリケーション監視

(9)Synthetic End User Monitor(SEUM):Webアプリケーション体感レスポンス監視

■仮想環境管理
(10)Virtualization Manager(VM):仮想環境管理

(11)Storage Manager(STM):ストレージ管理

(12)Backup Profiler(BP):バックアップ監視

ダイキン工業では、SolarWinds社製品を800社以上の既存顧客に提案していくほか、協業関係にあるNIer/SIerを通じても販売。2012年3月末までに30社以上への導入を目指すという。

RELATED ARTICLE関連記事

SPECIAL TOPICスペシャルトピック

スペシャルトピック一覧

NEW ARTICLES新着記事

記事一覧

FEATURE特集

WHITE PAPERホワイトペーパー

ホワイトペーパー一覧
×
無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。