伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は2024年1月22日、KDDIが提供する5G SAの運用支援システムを構築したと発表した。
運用支援システムは、5Gサービスの安定運用を支えるもので、設備故障や大規模災害の発生時に障害箇所とサービスの影響範囲を特定し、早期にシステム復旧につなげる。
KDDIでは、これまで人が行っていた不具合の発生箇所の検知・特定から復旧方法の判断までのフローを、自動かつワンストップで実行するスマートオペレーションの実現により、24時間365日、顧客が快適かつ安心・安全に通信インフラを利用できることを推進している。
今回、KDDIへ導入したシステムは、通信事業者向けのITソリューションをグローバルで展開するコマーチの運用支援システム(OSS:Operation Support System)だ。同システムは、高度なアナリティクスによる通信ネットワークのObservability(可観測性)、運用自動化を可能にするソリューションで、ネットワークシステムの安定稼働と運用業務の効率化に加え、障害発生時には検知から復旧までワンストップでのオペレーションを実現する。
復旧機能では、障害の発生箇所とサービスの影響範囲を瞬時に把握し、サービス復旧までのプロセスや対応時間を可視化。あらかじめ障害の切り分け手順と復旧作業のワークフローを作成することで、障害発生時に復旧処理を自動実行し、作業の効率化とサービス復旧までの時間の短縮を実現する。また、構成管理機能では構成変更後の差分も容易に把握し、運用業務の負荷軽減も図ることができるという。