メルーが無線LAN新製品を発表、1x認証の容易化で“BYOD”も推進

無線LAN機器ベンダーのメルー・ネットワークスは2011年12月15日、新型の無線LANアクセスポイント(AP)とコントローラ、管理ツールの国内販売を開始すると発表した。新製品は、アクセスポイント「AP400シリーズ」3機種と、コントローラ「MC3200」「MC4200」、そして管理ツール「Identity Manager(アイデンティティマネージャ)」の計6種となる。

Meru Networks・ワールドワイドセールスおよびサービス&サポート担当シニア・バイスプレジデントのLarry Vaughan(ラリー・ボーガン)氏(左)と、メルー・ネットワークス代表取締役社長の司馬聡氏

発表に当たって、Meru Networks本社・ワールドワイドセールスおよびサービス&サポート担当シニア・バイスプレジデントのLarry Vaughan(ラリー・ボーガン)氏が、同社の販売戦略について説明。無線LAN対応機器が急速に増加している現状について「2020年には1人が7つのデバイスを持つ時代になる。これほどの成長性を持った分野は、他にはない」と話した。同社では、「ここ1年でセールスとSEチームの人員を3倍に増員しており、特にアジア太平洋地域を最も発展著しい地域として注力している」という。

また、私用端末を業務に利用する「BYOD」(Bring Your Own Device)の進展も、同社の販売戦略において重要なポイントとして挙げた。今回発表した新製品のうち「Identity Manager」は、このBYODを推進する機能を備えており、「メルーのビジネスを成功させるための重要な要素になる」と話した。

新製品の無線LANアクセスポイント「AP400シリーズ」は、3×Dual(2.4/5GHz)RFモジュールを搭載。1RFモジュールで3空間ストリームによる最大450Mbpsのスループットを実現しているのが特徴で、トータルのスループットは1.35Gbpsとなる。

新製品の無線LANアクセスポイント「AP433i」

また、メルー・ネットワークス代表取締役社長の司馬聡氏は、同社のAPの特徴として「シングルチャネルが実現できる」点を強調した。これは、同一チャネルの電波干渉を制御することでチャネル設計を容易にし、スループットならびに安定性を高く維持するための技術。無線LAN搭載デバイスが増加している現状において、「高密度にAPを配置して多数のデバイスを収容することが可能になる」とその効果について説明した。

無線LANコントローラーの新製品「MC4200」は、1Gポートを標準で4つ備え、さらに10Gポートを2つまで拡張可能。1Uサイズの筐体で500AP、5000クライアントまでサポートする。「MC3200」は、200AP、2000クライアントまで対応可能だ。

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