KDDI・Jパワー、水力発電所でStarlink実証 保守高度化で電力安定供給へ

水力発電所をはじめ全国で発電所を運営する電源開発(Jパワー)とKDDIは2023年10月26日、Jパワーの情報通信子会社であるJ-POWERテレコミュニケーションサービスと合同で、KDDIの法人向け衛星ブロードバンド「Starlink Business」 と広域ネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch 」(KDDI WVS) を水力発電所に導入し、山間部での実証実験を開始したと発表した。

末沢発電所に導入するStarlinkネットワークイメージ図

末沢発電所に導入するStarlinkネットワークイメージ図

水力発電所は山間部に所在することが多く、光ファイバーの引き込みが困難であり、携帯電話の電波の届かない場所における高速・大容量ネットワークの構築が課題となっているという。今回、山間部の豪雪地帯に位置する末沢発電所(新潟県魚沼市)で、リパワリング工事(水車・発電機等主要設備の一括更新工事)に合わせて実証実験を開始したということだ。

末沢発電所の位置

末沢発電所の位置

実証実験では、社内ネットワーク上のITシステム、クラウドサービスやネットワークカメラによる遠隔監視などの大容量通信へのStarlinkの適用、および山間部での降雪・積雪を含むさまざまな天候下における通信状況、長期間稼働した場合の影響などについて調査するという。

Jパワーは、Starlinkを利用した高速・大容量ネットワークを活用して発電所の保守高度化を図り、電力の安定供給に貢献することを目指すとしている。

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