アライドテレシスは2011年10月31日、複数のスイッチをスタックして仮想的に1台のスイッチとして扱うことができるディストリビューションスイッチ「AT-x610 POEシリーズ」を発表した。11月4日から出荷を開始する。
AT-x610シリーズは、既発売のAT-x600シリーズと同様、「バーチャルシャーシスタック」(VCS)機能に対応。帯域幅48Gbpsの専用スタックモジュールと専用ケーブルによりスタックすることで、複数のスイッチを1台の仮想スイッチとして活用できる。当初4台までのスタックが可能だが、次期ファームウェアでは8台をサポートする予定だという。AT-x600シリーズとの一番の違いは「ロングディスタンスVCS」(LD-VCS)機能の搭載である。これは専用ケーブルではなく、10Gイーサネット上でVCSを実現する技術で、最大5kmの距離を結ぶことができる。また、すべてのモデルがアップリンク側に10Gbpsインターフェース(SFP+)を標準搭載している点も特徴で、さらにPoE+にも対応する。
用意されるモデルは「AT-x610-48Ts/X-POE+」(116万6000円)と「AT-x610-24Ts/X-POE+」(69万4000円)の2種類。PoE非対応のモデルも11月下旬にリリースされる予定になっている。