製品の追跡や開封検知を行うSigfoxサービスに繰り返し利用可能なカード型デバイスが追加

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は2023年10月19日、Sigfoxを利用した開封検知ソリューション「SeeGALE(シーゲル)」に、カード型デバイス「SeeGALEカード」を追加し、同日より提供を開始することを発表した。

SeeGALEカード

SeeGALEカード

SeeGALEは、IoTデバイスを製品に貼り付けることで、出荷から開封までのトレーサビリティや開封状況を把握できるサービス(参考記事:Sigfoxが目指すLPWA統合「LPWAプロトコル間の争いを終わりにしたい」|BUSINESS NETWORK)。国内人口カバー率95%以上の公衆LPWA網であるSigfoxで通信を行うため広域利用ができ、データを読み取るための中継器も不要だ。製造業における市中在庫管理や、高級品の輸送管理を主なユースケースとする。

これまで、フィルム状のデバイス「SeeGALEフィルム」を提供してきた。1枚300円からと低価格だが、利用が1度のみのため、用途が使い切りの梱包箱に限られていたという。

今回発表したSeeGALEカードは電池交換が可能なため、購入後繰り返し利用できることを大きな特徴とする。縦54mm×79mmのクレジットカードサイズで、厚さ4.8mmの薄型、約28グラムと軽量であり、プラスチックコンテナなどの通い箱をはじめとした様々な対象物に貼り付けて利用できるという。こにより、ユーザーの用途や製品の出荷形態、使用回数などに応じてデバイスを選べるようになるとしている。

SeeGALEカードを通い箱に取り付けた際の使用イメージ

SeeGALEカードを通い箱に取り付けた際の使用イメージ

SeeGALEカードは1台あたり1500円(税別。1万台購入の場合)から、通信費は1台あたり年額90円から。アプリケーションの利用は月額3万円からとなる。電池寿命は、定期送信が1日に1回の場合は約2年、月1回の場合は約4年という。開封検知は照度センサーによって行う。

 

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