NTTドコモ、衛星電話サービス「ワイドスターⅢ」を10月提供 下り最大1.5Mbpsのデータ通信

NTTドコモは2023年9月21日、衛星電話サービス「ワイドスターⅢ」の提供を10月11日に開始すると発表した。対応する端末は同日から販売する。

同サービスは赤道上空3万6000kmに設置されている静止衛星(N-STAR衛星)により、日本全土および日本沿岸から約200海里をサービスエリアとし、通話、データ通信、SMS送信の通信サービスを提供する。平時に加え、緊急時の連絡手段、企業のBCP対策など、幅広いシチュエーションで活用できることを謳う。

音声通話では携帯電話番号による発着信や緊急通報が利用可能。データ通信は下り最大1.5Mbpsの速度で通信が可能という。既存サービス「ワイドスターⅡ」のデータ通信速度は下り最大384kbpsだったため、4倍近く高速化することになる。

 

衛星電話サービス「ワイドスターⅢ」イメージ(出典:NTTコミュニケーションズホームページ)

衛星電話サービス「ワイドスターⅢ」イメージ(出典:NTTコミュニケーションズホームページ)

料金プランは月額基本使用料1万450円(無料通話・SMS分2200円を含む。以下、価格はすべて税別)のタイプM、同1万6500円(無料通話・SMS分3300円を含む)のタイプLを用意する。データ通信料金は従量課金で、1KBあたり0.352円となる。月額2750円で10MB利用可能な「WSⅢパケットパック」も提供する。

サービス提供に合わせ、タイプMの基本使用料が5390円に割引となるキャンペーンを実施する。

衛星電話サービス「ワイドスターⅢ」基本サービス内容

衛星電話サービス「ワイドスターⅢ」基本サービス内容

また、主なオプションサービスとして、ワイドスターⅢ同士でLAN環境を構築し、ドコモ衛星網に閉じた環境で利用可能なリモートアクセスサービス「ワイドスターⅢダイレクトコネクトサービス」(月額550円)や、顧客のLANとドコモのモバイル網をダイレクトに接続し、顧客専用のセキュアな閉域接続環境を提供する「アクセスプレミアム」(月額7700円から)がある。電話番号を1つ付加する「鳴り分けナンバーサービス」(月額550円)や、SMS送受信(1通あたり3円)もオプションとして用意する。

販売する端末は「ワイドスターⅢ可搬型端末」と「ワイドスターⅢ設置型端末」の2種。新たにGPSに対応し位置測位が可能になったほか、RJ-11コネクタ搭載により固定電話機と直接接続することができるようになったという。

可搬型端末はWi-Fiルータ機能を搭載し、スマートフォンのテザリングに加え、専用アプリをインストールするとハンドセット代わりとして利用できるとしている。設置型端末にはRJ-11コネクタを2つ搭載し、着信時に音声通話とFAXの使い分けが可能という。

ワイドスターⅢ可搬型端末

ワイドスターⅢ可搬型端末

ワイドスターⅢ設置型端末

ワイドスターⅢ設置型端末

端末の販売価格はドコモビジネス営業担当者への問い合わせとなる。

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