IIJは2023年9月21日、SASEサービス「IIJセキュアアクセスサービス」で提供するセキュリティ機能「ファイアウォール」に、アプリケーション制御、アンチマルウェア、侵入防止、SSL暗号化通信の検査などL7ファイアウォールに相当するより高度なセキュリティ機能を備えた「ファイアウォール タイプ2」を追加し、本日から提供すると発表した。
「IIJセキュアアクセスサービス」提供イメージ
IIJセキュアアクセスサービスは50ユーザーから利用可能なSASEサービスで、ゼロトラスト環境を手軽に使用したい中堅・中小企業が主なターゲット(参考記事:IIJが月額580円~の中小企業向けSASEサービス、SOCとも連携|BUSINESS NETWORK)。同サービスでは基本的なアクセス制御機能のみを備える「ファイアウォール タイプ1」を提供してきた。一方、テレワークニーズの増大、クラウドへの安全なアクセスの必要性、感染経路の多様化などを背景に、より高度な制御機能が求められている。
そこで今回追加したファイアウォール タイプ2では、アプリケーション制御、アンチマルウェア、侵入防止などの機能により、以前は発見できなかった未知の脅威からユーザ端末を保護できるという。また、SSL暗号化通信を検査することで、オフィス以外の場所からファイルサーバやWebサイトにアクセスしたり、グループウェアやメール等のクラウドサービスを利用したりする場合でも、ユーザに意識させることなくより安全な通信環境で業務を遂行できることを謳っている。
同サービスに対応するユーザ端末のOSにmacOSを追加したことも発表した。Windows、Android、iOSに続くものとなる。
ファイアウォール タイプ2とリモートコネクトの機能を利用する場合、初期費用は55万円、月額費用は1ユーザーあたり990円(ともに税別)となる。2024年3月31日までの申し込みで初期費用が無料になるなど、費用が割安になるキャンペーンを実施する。