NTTデータは2011年10月3日、OpenFlowを活用したクラウド環境構築の検証実験に成功したと発表した。OpenFlowは、ネットワークの仮想化と運用自動化のための技術で、スタンフォード大学を中心とする「Open Networking Foundation」で標準化が進められている。この検証実験には、アリスタネットワークスジャパン、エクストリーム ネットワークス、シトリックス・システムズ・ジャパン、NEC、ブロケード コミュニケーションズ システムズの5社が協力した。
2011年7~9月の3カ月間行われた今回の実験では、マルチテナント環境での仮想ネットワークの自動構築や仮想サーバーのライブマイグレーション字の自動経路変更、ネットワーク機器保守時の自動迂回制御について検証を実施。マルチベンダー環境で正常に動作することを確認したという。この結果を受けてNTTデータでは、「OpenFlowに対応したネットワーク機器であれば、特定のベンダーに縛られず、最適なネットワーク機器を組み合わせてクラウド環境を構築し、サーバーだけでなく、ネットワークも含めた運用の自動化を実現することができる」としている。
OpenFlowの検証実験のシステム構成 |