NTT東日本東京東支店とNTTスマートコネクトは2023年9月13日、江戸川区が相談対応業務のDXとして9月20日より開始する「江戸川区メタバース区役所」の実証実験の空間構築について、Web版仮想空間プラットフォーム「DOOR」を活用して実施したことを発表した。

DOORはNTTコノキューが提供するWeb版仮想空間プラットフォームで、2020年11月に日本初の3D空間型オウンドメディアとして開設したものだ。

仮想空間ルーム内のイメージ（左から、本庁舎外観、本庁舎エントランス、相談ルーム）

江戸川区は令和5年4月に「江戸川区DX推進指針」を策定し、令和10年の新庁舎移転を機に「来庁不要の区役所」の実現をめざしている。行政手続や相談業務のオンライン化に取り組むなかで、NTTスマートコネクトが、メタバースを活用した「来庁不要の区役所」実現の要望を受け、NTT東日本と連携し、仮想空間の活用の提案と本格導入前の実証実験に向けた環境の構築を進めてきた。

仮想空間内に実際の江戸川区役所を模したスペース（外観、1F総合窓口、個別相談スペース）を作成。区民が直接来庁することなく、自宅や遠隔地から相談や問合せができる仮想空間を構築した。この仕組みを活用し、区役所職員や福祉関係者など利用範囲を限定した実証実験を行い、仮想空間における行政サービスの可能性を検証する。