無線LANビジネス推進連絡会(以下、Wi-Biz)と電気通信事業者協会に加盟する携帯電話事業者5社(NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー電話、ソフトバンク、楽天モバイル)は2023年9月4日、携帯電話の大規模な通信障害が発生したときの連絡手段の提供を目的として、災害用統一SSID「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」(以下、00000JAPAN)を活用した公衆無線LANサービスを無料開放すると発表した。
「00000JAPAN」設定イメージ
通信障害発生時の00000JAPANの活用について携帯5社からの要望に基づき、2023年5月にWi-Bizが「大規模災害発生時における公衆無線LANの無料開放に関するガイドライン」の改定を行った。これにより自然災害の発生時と同様に、通信障害の発生時においても、00000JAPANの開放が可能となった。
携帯5社において大規模な通信障害が発生し、利用できない状態が継続する場合や復旧までに時間を要する懸念がある場合、本趣旨に賛同する携帯電話事業者、公衆無線LAN事業者および自治体などのアクセスポイントから00000JAPANを提供する。スマートフォンやタブレット、PCなどの無線LANに対応した端末をお持ちのユーザーは00000JAPANに接続することで、誰でもインターネット接続を利用することが可能だ。
なお、00000JAPANは緊急時の利便性の確保を優先するため、通信が暗号化されていない。利用方法や利用上の注意点などの詳細はhttps://www.wlan-business.org/00000japanを参照するよう呼びかけている。